2005年の設立以来、民間企業、自治体他、様々な組織に対し、人材開発および組織開発プログラムを提供する機会をいただきました。多くの皆様に支えられ、14期目を迎えられたことに改めて御礼を申し上げます。

これまでを振り返りながら感じるのは、「異なるものを受容し、変化していく柔軟性を持つことが、より一層重要となってきている」という点です。
私たちの仕事は、AI等テクノロジーの進展によりこの10年大きく変わるでしょう。そして高齢化やグローバル化により、職場のメンバーはさらに多様化していくでしょう。加えて長寿化によるキャリアの伸長と、仕事以外の役割を担うマルチ化等を鑑みると、「仕事」や「役割」のみならず「組織に属していくことを前提としたキャリアの概念」の変化を多くの人が引き受けることとなります。

また、その受け皿である組織もあり方が問われる時代となりました。拡大やスピードのみならず、社会的な視点をビジネスに組み込むことや持続可能性が求められ、社会的な存在意義をさらに強く意識する動きが加速していくでしょう。

つまり、私たちは、かつてないほどの変化を引き受けながら、生きること、働くことを再定義していく時代を進んでいるのです。だからこそ、これまでの経験や答えを一旦保留し、学ぶこと、変化することがより重要となっているのです。

不確実性の高まる変化の時代を、しなやかで幸福な未来へとつないでいくため、
私たちはこれからも「人材および働き方の多様化」とそのプロセスで生じる「人と組織の学習と変容」をキーワードに、個人と組織の価値創造に貢献していきたいと考えています。