佐賀市主催「働き方改革公開セミナー ”人を活かす”働き方改革とは?」を開催しました

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2019.01.31 / 09:28 AM
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psys
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  • 佐賀市ワーク・ライフ・バランス推進研修会・公開セミナー「“人を活かす”働き方改革とは?」が1月30日に開催されました。


    第一部には、株式会社ふくや代表取締役会長・川原正孝さんをゲストにお迎えして基調講演を開催。第2部の働き方改革ワークショップには、弊社代表・高見が登壇しました。

    ◇テーマ:働き方改革、ワークライフバランス
    ◇日 時:平成31年1月30日(水)13:30~16:30
    ◇会 場:佐賀商工ビル7階 大会議室
    ◇主 催:佐賀市市民生活部 人権・同和政策・男女参画課

    【第一部・基調講演 「私の経営理念~人を活かす経営~」】
    福岡・博多の老舗企業「株式会社ふくや」の2代目社長であり、現在は会長を務める川原正孝さんをお招きしてはじまった基調講演。明太子でもおなじみ・ふくやの、その歴史からお話ははじまりました。「母が最初にやったのは、お金のかからないサービス。つまり、お客さまのとコミュニケーション、人とのつながり」「創業者である父は『めんたいは漬物と同じやろう』と。だから商標登録はしなかった」と、創業時の経緯をお話しくださいました。

    商標登録しなかったおかげで、明太子を作る会社が続出。結果、明太子は全国に爆発的ヒットしました。卸をせず、2店舗展開だけだったふくやだけが、明太子を独占販売していたら、ここまで明太子が博多名物としてヒットしなかっただろう、と川原会長。

    銀行員だった川原さんですが、創業社長の体調不良もあり、ふくやに戻りました。戻って目の当たりにしたのは、創業時の顧客との密なコミュニケーションを大切にするという風土が激変し、接客をこなすだけ、というサービスの低下が起こっている現場。「会社風土はたった2年で変わる」と痛感し、まずは人育てを第一に行ったと話は続きます。「せっかく育てた社員を辞めさせないために必死だった」という話とともに、ふくや流・人育てのポイントの数々が紹介されました。

    ・社員が「自ら学ぼう」という環境をつくる
    ・非日常でのインプットから感性は高まる
    ・社員のボランティアを会社も応援!

    特に注目すべきは、社員がPTAやボランティアなど地域活動に参加すると【地域手当】を出すという制度。「肩書きが通用しない地域という場所で活動すると、社員の人間力が磨かれる。それは企業の財産になる」と断言する川原会長。ここにこそ、ふくやが「人を育てる」ことを重視する本質がありました。

    「社員を大事にする、というのは社員を休ませればいいということではない。何よりも想うのは、うちの社員なら、どこの会社に行っても通用する。そんな社員に育ってほしい。そのためのサポートや学びを支援したい」という川原会長。

    まずは社員が自ら学び、成長し、幸せになることを目指す。それが企業の持続的成長と価値創造につながっていく。“人を活かす”経営が大きな好循環を生むことを、まさにふくやの歴史が証明している…!そんな学びの大きな講演となりました。

    【第2部・働き方改革ワークショップ】
    「人を大事にし、人が組織を想う働き方に向けて」というテーマで、弊社・高見によるワークショップを行いました。

    「働き方改革が進むと、自分や会社にとってどんないいことがある…?」と、働き方改革を【自分事】でとらえる問いかけから、グループディスカッションはスタート。漠然と、壮大に捉えがちな働き方改革を身近にとらえ、その意義を、グループ全員で考えていきました。

    さらには・・・
    ・改革を進めるためのキーパーソンは?
    ・自分の会社の課題は?
    などの問いに対して、いろんなフレームワークを使って議論を【見える化】。各グループ内で多様な意見が飛び交い、議論は白熱!

    最後は、【明日からまずはじめたいアクション】を各自出し合い、ワークショップは終演となりました。

    ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

    働き方改革の本質を知り、働き方を変えるための具体的アクションをまずは少しずつでも実行することから、働き方改革は始まります。今日の公開セミナーをきっかけに、改革の第一歩が進むことをお祈りいたします!