2025年 新春のご挨拶
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- 2025.01.06 / 10:00 AM
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2025年 謹んで 新春のお慶びを申し上げます
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
2024年は皆様にとって、どのような1年でしたか?
辰年は「陽の気が動いて万物が振動し、活力旺盛となる」といいますが、皆様に支えられ、私たちもそれを実感する2024年でした。
4月から出張ベースの仕事がリモートの比率を上回り、東北から近隣の九州まで、久々の「旅する仕事」が復活。新しい出会い、知らなかった日本の奥深さ、美しさに触れました。
また、人的資本経営の潮流から、経営層の方とは昨年以上に経営の中心課題として、「人と組織」の戦略づくりや問題解決などをテーマに、対話をする機会に恵まれました。
そして、私よりも「動いた」のは、弊社のメンバーとアソシエイトの仲間たち。女性特有の健康課題や、学生に向けたジェンダー×キャリアの大規模イベントなど、新たなテーマ・領域にチャレンジしていく姿は頼もしく、「Fast Alone, Far Together」を実感する日々が続きました。
そして私事ですが、ボランタリーに活動を続ける「WE-Next」を、昨年春に一般社団法人化し、公益財団法人みらいRITAとシャネル財団がタッグを組むプロジェクトに参画しました。多くの方の力を借りながらジェンダー平等を社会実装していく活動を継続しています。
https://we-next.jp/post-612
改めて個人や組織の課題としてではなく、社会の課題としてDE&Iやジェンダーの課題に取り組む意義を実感し、システムリーダーシップを学び始めました。
さて、本年2025年に弊社は21期(20周年)を迎えます。
あっという間だったような、長かったような不思議な感覚です。
私の子育てや介護など、いわゆる両立の課題がきっかけで、会社員継続を断念し創業した経緯から、会社設立当初は、社会への焦燥感、自身の力不足へ不安感などが活動の原動力だったように感じます。いま思うと本当に未熟でした。
その後、創業から間もない2006年にPRI(責任投資原則)が制定され、人権や多様性を含む、現在でいう非財務領域に企業が責任を持つ時代が到来すると、当時、あるメンターが教えてくれました。
当時はぼんやりとした理解の私でしたが、20年を経た今、その言葉の意味を実感します。実際、昨年の経営層の皆さんとの対話の中で「組織やそのリーダーは、広い倫理観を持ち、環境や人権に配慮し、ソーシャルグッドを体現していく役割がある。またそうした行動が顧客とのつながり、従業員のエンゲージに寄与し、経営の持続可能性を高める」といった言葉を何度も耳にしました。
こうした変化に応じ、弊社の守備範囲も多様性を軸にした人材開発から組織開発、そしてそれらを包含する「人的資本経営」へと広がり今に至り、個人や組織を超え、企業間や地域全体を視野に入れた活動をする場面も増えてきました。一方で、時間・予算・人手不足等を理由に「人」「組織」への投資が難しいとの声も未だ多く、ジレンマを感じる場面もあります。
しかし、だからこそ人や組織、それに関わる社会課題に、専門家として関与する私たちには、より大きな全体とつながる感覚(ホールネス/ホリスティック)や、恐れず対話する勇気が求められていると実感しています。
そして、節目である本年、「豊かな森をつくる営み」のような感覚をなお一層大事にし、人や組織に関わっていきたい、との思いに至っています。
組織開発は「樹木」に例えられることがあります。一つの葉、枝、根…すべての部分が健全な組織をつくることに寄与しており、どこか一部分を短期で修復(思いつきの施策、バズ化しているテーマの単発的な導入等)しようと試みたとて、それは対処療法に過ぎない、という示唆を含むメタファーです。
私たちの介在を通じ、個人の自律性と気づき、相互の対話と関係性が進化し、健全な組織の構造や文化が育まれ、持続可能で豊かな環境を実感できるように。そしてそれら相互の個人や組織の動きが広がり、豊かな地域をつくる後押しとなるように。
例えるなら、小さな複数の芽吹きがやがて大樹になり、実りをもたらし、それぞれの違いを持った大樹が、豊かな森を形作る…。そんなビジョンを描き、皆様と共働していきたい。
また、そのために、私を含む弊社のメンバー自身が誰よりも成長を実感できる1年にしていきたいと考えています。
結びに、皆様にとって、2025年が、実り多い1年となりますよう、お祈り申し上げます。
2025年1月6日 大濠のオフィスにて
株式会社サイズラーニング
代表取締役 高見真智子
【2024年プロジェクトの一部】
2024年度の主な弊社トピックにつきまして、この場をおかりして以下にご報告させていただきます。
■ 健康課題等と仕事の両立推進のための伴走型支援プロジェクト(福岡市主催)
https://psys.info/wp/?p=4375
福岡市初の取組みである「女性・男性特有の健康課題等と仕事の両立推進」の支援に従事しています。2022年度の実態調査、2023年度の啓発事業に引き続き、3年目となる今年度は、市内事業所10社への個別支援を行い、健康課題対応に役立つ基礎学習動画やワークショップ、コンサルティング等を提供しています。
■ 女子中高生のためのキャリアデザイン応援事業(福岡県主催)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000126088.html
福岡県内の女子中高生や若者の皆さんへ、「性別などの属性に縛られず、1人ひとりに多様なキャリアの可能性や選択肢がある」ことに気づき、考えるためのフォーラムやトークライブを開催。転機を乗り越え、新しい挑戦に踏み出してキャリアを築いてきた大人の「センパイ」たちの体験談を届けました。
■ WOMEN’S BUSINESS CAMP 2024~新時代をひらく女性人財育成プログラム~(福岡県主催)
https://psys.info/wp/?p=4521
4年目の開催となる、3階層別・半年間にわたる女性人材育成プログラム。過去3年で約250名の修了生を輩出しています。今年も県内企業からたくさんのお申込みをいただき、約80名の受講生の皆さんが講義やワークショップに加え、自己のキャリアプラン検討や職場の課題解決にチャレンジする実践的なカリキュラムで学んでいます。
■ 女性活躍推進セミナー(佐賀県主催)
https://psys.info/wp/?p=4600
2年目の開催となりました、佐賀県内で働くみなさまを対象とした「女性活躍推進セミナー」。今年度は個々の学びの相乗効果で「人と組織が成長する」ためのプログラムを開講。組織内の様々な階層から参加できる多様なプログラムで、各階層の学びを「組織の力」へと変えていけるサポートを行っています。
■ A社様 スポンサーシップ・メンター制度導入プログラム
スポンサー・メンターのリーダーシップ発揮と、組織のシステムチェンジを視野に入れたトレーニングを行っています。スポンサー・メンターとしての心構えや役割理解、メンティへの具体的な働きかけ、支援行動のポイント等について学習いただいています。
■ B社様 若手女性社員向け スタートアップキャリア開発プログラム
入社数年程度の女性社員の皆さんを対象とした、自律的なキャリア意識を高めるためのプログラム。キャリアの礎として重要な「思考特性・行動特性」の定着、ライフイベントへの対応策等について情報提供を行い、不安解消と意欲向上を後押ししています。
■ C社様 全社員向け DE&I理解促進マイクロラーニング(動画学習)
ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの基本的概念や推進の必要性と併せて、多様性を活かしあう職場づくりのために一人ひとりに何ができるか、全社員の「多様性の自分ゴト化」のための具体的ヒントを学習する動画コンテンツを提供しました。
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