【開催レポ】福岡県主催「アンコンシャス・バイアス勉強会~スポーツとジェンダー~」(2021/07/08)
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- 2021.07.12 / 15:11 PM
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順天堂大学スポーツ健康科学部助教・野口亜弥氏を迎えて「スポーツとジェンダー」を学ぶ
東京五輪・パラリンピックの開催を前に、今、注目が集まっているのが「スポーツ界におけるジェンダー平等」。特に今回は、オリンピック史上初となる、トランスジェンダー選手の出場のニュースなども、話題を集めています。
「五輪=トランスジェンダーのNZ重量挙げ選手、東京大会へ 史上初」
2021年6月21日ロイター
https://news.yahoo.co.jp/articles/49e645ccc9fba413b95b159fb167ce2a1eb642e8
スポーツ界における「ジェンダー平等」には、果たしてどんな課題が存在し、その解決に向けて、私たちはどう考え、行動するべきか?
今回は、福岡県主催で「アンコンシャス・バイアス勉強会~スポーツとジェンダー~」と題し、有識者による基調講演とワークショップの2部構成で「アンコンシャス・バイアス」を学びました。 福岡県内のメディアや広告関係者、広告主・クライアントともなる福岡県内企業のダイバーシティ推進担当者等も多数参加しました。
※「アンコンシャス・バイアス」とは無意識の思い込み・偏見のこと。私たちの仕事や日常生活での様々な判断や意思決定に大きな影響をもたらしています。(詳しい解説は福岡県特設サイトでご覧ください)「社会を映す鏡としてのスポーツ」
第1部・基調講演のゲストスピーカーには、順天堂大学スポーツ健康科学部・助教、一般社団法人S.C.P. Japan・共同代表の野口亜弥さんをお迎えしました。
スウェーデンのプロ女子サッカー選手という経歴をもつ野口さん。現役引退後は、ザンビアのNGOでのスポーツを通じたジェンダー平等活動を実践され、その後はスポーツ庁国際課に勤務し、国際協力や女性スポーツを担当されてきました。
ご自身のサッカー選手という立場でのご経験談や、スポーツ界における「ジェンダー平等」にまつわる問題点を多数お話いただきました。
なかでも野口さんから提示された「社会を映す鏡としてのスポーツ」というキーワードには、ハッとした方も多かった様子でした。スポーツ界で起こっているジェンダー問題は、決して遠い世界や他人事の話ではない。私たちの身近な世界でも起こっていることなのだ、という点に改めて気づかされたひとときでした。
「対話」を通じて、アンコンシャス・バイアスへの気づきを深める
第2部・ワークショップでは、弊社代表取締役・高見真智子がファシリテーターを務め、参加者全員で「アンコンシャス・バイアス」について、対話を行いました。
スポーツの世界のみならず、私たちの身近に存在しているアンコンシャス・バイアスには、どのようなものがあるだろうか?それらは私たちにどんな影響を与えているだろう?
メディア関係者、企業の担当者、大学生、と実に様々な属性の方同士が、お互いの異なる考え方や価値観に触れ、自身の「当たり前」や「常識」を見直す時間となりました。
福岡県では、県内のメディアや広告関係者、企業と協力して「アンコンシャス・バイアス」への理解を深め、ジェンダー平等の視点からの情報発信を広めてジェンダーギャップ解消を目指す、という「メディア・アクション推進事業」という取り組みを、2020年度から継続して行っています。
本勉強会は、その取り組みの一環として企画開催された1回目の勉強会です。次回は、10月22日開催を予定しています。