2023年 新春のご挨拶

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2023.01.05 / 09:00 AM
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psys
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  • 2023年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。

    皆様にとって2022年はどのような年だったでしょうか?

    私にとっては、人生と仕事両面での「節目」を感じる、そんな1年でした。

    私生活では、私事で恐縮ですが、晩夏に父を送ることとなり、人生の節目を実感しました。娘が生まれてから、これまで19年間の年末年始は、実家に帰ってお正月の支度をしたり、両親を連れて旅に出たり、と賑やかで忙しいことが恒例でしたが、今年は自宅で過ごしました。少し寂しく、静かにゆったりと流れる時間の中で、これまでの家族とのこと、これからの時間をどのようにつかっていくか…、そんなことを考えていました。

    仕事では、長年支援したプロジェクトのいくつかを収束させる一方で、創業当時にご一緒した方との再会に胸を躍らせた年でもありました。

    その再開の場面では、「私がこの仕事を好きになったのは、サイズラーニングとの出会いがあったから。約10年ぶりに一緒にプロジェクトを組めることをとても嬉しく思っている」との言葉をいただきました。その温かい言葉を感謝の気持ちで受けとめるとともに、10年たっているからこそ、より難易度の高いチャレンジを期待されていることを実感し、奮起しました。

    2023年、弊社は19期を迎えます。

    大局に目を向けると、社会やビジネスの価値観が大きくシフトし、環境や人権に対する責任を、これまで以上に果たすことが「基本ルール」として求められ、経営のかじ取りはますます難易度を増しています。

    ビジネスのプロセスも、その選択肢も多様化しています。ITやグローバル化により、例えば経営資源や資金を直接、世界中から調達することや、工場や大規模な資本を持たないファブレスメーカーなどの台頭などの様子が確認できます。

    こうした変化は、企業価値創造の考え方も変えつつあります。

    かつて人は「コスト」であり、人よりも「設備」や「資金」に価値を置きがちでしたが、有能な人材を獲得し、投資することで、企業の価値を高めていく考え方に移行し、人的資本経営は必然の流れと考えられるようになりました。実際、米国のS&P500社の時価総額に占める無形資産の比率は、1975年にはわずか17%でしたが、2020年には90%にまで高まり、企業の価値創造システムが変化していることが理解できます。

    そして本年、日本でも本格的に人的資本に関する情報開示がスタートします。男女のペイギャップや男性の育児休業取得率などが「企業を映し出す鏡」として、注目される要素となっていくことは明らかです。これに伴い、特にDEIにおける取組みは、「着手しているかを見られる」フェーズから、「進捗を見られる」フェーズに移行するでしょう。

    働く人も、仕事や組織との向き合い方のアップデートが不可欠になっていると感じます。特に、私が長年取り組んできたDEIや働き方改革の領域では、「会社や管理職が部下の多様性をどう受容するか?」という取組みを強化する傾向が見られましたが、今後は、個人が「自分のアイデンティティとは何か、どのような強みを伸ばし貢献をしていくのか?」という点を深く考え、実践する、本気のコミットが求められるようになると考えています。

    DEIも働き方改革も、そもそもは非常に難易度の高いチャレンジであり、その実現には、「個人の思考の成熟」と「スキルの高度化」が不可欠です。「制度」だけ、「管理職の理解とサポート」だけ、では実現は難しく、望む組織や仕事を一人ひとりが考え、自らの手で創造していくことが求められていくでしょう。

    本年も、変化を先取りするチェンジエージェントの背中をそっと支え、後押しできる存在となれるよう、私たちも一層の精進を重ねたいと考えます。

    多様性を日常に!生きることと“学ぶこと”を同義に

    の実践を、私たちが体現し、皆様とあたらしい時代を拓いていきたいと願っております。

    どうか皆様にとって、2023年が、健やかで実り多き一年となりますよう、お祈り申し上げます。

    2023年1月5日 晴天の初春の自宅にて

    株式会社サイズラーニング
    代表取締役 高見真智子


    【2022年プロジェクトの一部】

    WOMEN’S BUSINESS CAMP~成長を遂げるための実践型プログラム~(福岡県主催)
    今年も開催しています、3階層別・半年間に渡る女性人材育成プログラム。県内企業から輩出された約100名の受講生の皆さんには、講義、ワークショップに加え、職場の課題解決などのチャレンジに取り組んでいただいています。

    福岡市男性の育児休業取得促進事業(福岡市主催)
    2022年10月からスタートした「産後パパ育休」への対応力強化に向けて、市内事業所向けの公開セミナーと人事担当者向けワークショップを実施しました。公開セミナーには多くの方にご参加いただき、その関心の高さがうかがえました。

    北九州イクボス同盟設立5周年記念フォーラム(北九州市・北九州イクボス同盟主催)
    北九州イクボス同盟設立5周年の節目行事を開催いたしました。基調講演には、日本アイ・ビー・エム株式会社取締役副社長・福地敏行氏をお迎えし、長年にわたるD&Iの取組みについてお話いただきました。

    ・A社様 経営層対象 D&Iボードセミナー
    経営会議参加メンバーの皆様を対象に、D&I推進がなぜ求められるのか、国、企業、個人 、機関投資家の視点等を整理しつつ、最新潮流をお伝えする機会をいただきました。

    ・B社様 女性社員向け キャリア開発プログラム
    管理職候補の女性社員を対象に、自律的キャリア開発と、リーダーシップ発揮の基礎力となる課題解決力向上までを、全4回のプログラムで実施しています。

    ・C社様 育児期男性社員向け 仕事と育児の両立ワークショップ
    外部の男性育休経験者をゲストにお迎えしたパネルディスカッションと、育児期に成長するためのキャリア・仕事術について考えるワークショップを行いました。

    ・D社様 育児期社員&上司合同開催 アンコンシャス・バイアスワークショップ
    世代や価値観にギャップのある上司と育児期社員とが、アンコンシャス・バイアスの学習を通じて、相互理解を深めるためのワークショップを行いました。

    ※企業内での取り組みはWEBに掲載していません。ご興味のある方は、個別にお問い合わせください